2009年8月4日火曜日

まとめ読み:Agile関連記事 5

職人的技能 - 5番目のアジャイルManifestoの価値?2008年8月21日

言わずと知れた AgileManifesto の既存4か条に、5番目の条項 "Craftsmanship over Execution"を付け加えようという話。「遂行より職人芸」くらいの意味になるだろうか。

自分も以前は「どこの現場でもそんな価値観だと良いなあ」なんて思っていたけど、今は別にそうは思わないな。なんだか、こんな事を主張するなんて「物凄いプログラム職人なボクをもっと評価してほしい。下手なコードを単に書いてるだけのアホどもとは違うんだよ。」なんて必死に主張してるみたいで、ちょっと恥ずかしい。

だいたい職業プログラマの9割か9割5分くらいは、他の仕事より簡単そうだから「自分でもできそうだ」なんて思ってプログラマやってるだけだろうし。自宅で独習する事も無いし、自腹でスキル投資する事もない。良いコードの美しさも良いコードを書く面白さも分からないし興味無いのが当たり前。食うために仕方なくプログラム書いてる人たちが普通。IT業界に限らず、世の中の大半の「仕事」なんてそんなものだと思う。

ちなみに Alistair Cockburn も『Agile Software Development』でプログラマが読むべき本として紹介している宮本武蔵の『五輪書』の中に、大工の棟梁の仕事として以下のような言葉がある。

「棟梁が大工を使うには、彼らの腕前の程度を知り、ある者は床の間、ある者は戸障子、敷居、鴨居、天井というように、能力に応じて仕事をさせ、腕の悪い者には根太(床板の下に張る横木)を張らせる、もっと悪い者にはくさびを削らせるなど、よく見分けて使えば、能率も上がって手際よくいくものである。」

というわけで、むしろ「適材適所 over スキル至上主義」という方が、平均的な開発現場、特にSI業界では現実的な良い効果があると思う。

(訳文の「Manifestoは5番目の価値であるべきだという提案」という箇所は「Manifestoは5番目の価値"Craftsmanship over Crap"を含めるべきだという提案」の間違いだろう。)

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