2009年12月12日土曜日

ear, war の読み方

Java の仕事をしていると、WAR(Web ARrchive) をワーと発音する人をみかける。また、EAR(Enterprise ARchive) をアーなんて発音する人も多い。ちょっと気になるので調べてみた。

まずは Youtube で 英語圏の人たちがどう発音しているか観察してみる。ejb だとか Tomcat だとかで検索すると、いろんなのがヒットする。例えば、以下のビデオでは、01分43秒のところで、次のように話しているのが聞き取れる。

http://www.youtube.com/watch?v=wIKdM-d7FiA

We go on a little bit about packaging our application. This is EAR, WAR and JAR files.

普通の英単語と同じように WAR ⇒ /wɔr/、EAR ⇒ /ɪər/、JAR ⇒ /dʒɑr/って言ってる(記号はここ参照)。「war」は、「戦争」という意味でも 「Web Archive」というい意味でも、発音については/wɔr/ で同じらしい。まあ極めて自然。

さて改めて、日本語による WAR の発音を考えてみると、結局「WAR」という英字スペルにマッピングするカタカナの配列を新たに発明するのではなく、普通の英単語「war」、あるいは発音記号 /wɔr/ で表される音列を表すときに、われわれ日本人がこれまでどんなカタカナの組み合わせを使ってきたかを考えてみれば良いのだと思う。

というか、・・・うーん、どうかんがえても「ウォー」以外ないのではなかろうか。「war」で考えても /wɔr/ で考えても「ワー」は無いわ。いや普段から「スター・ワーズ」とか、「ワン・ツー・スリー・ファー」とかいった感じで喋ってる人なら問題ないかもしれないけど。

あと warning を ワーニングって言う人も多いけど、これはある意味 war を「ワー」って言う以上になんか悲しい。WAR は Web Archive の略称でもあるから別の読みがあっても不思議じゃないけど、warning はどこから見ても普通の単語だし。まあ普段から「ハート・ワーミング・ストーリー」とか「ワーミング・アップ」なんて感じで喋ってる人なら、ある意味、一貫性があるけどさ。

ear も同じことで、イアーとイヤーで迷うなら分かるけど、何故「アー」なのか不思議。なんか earth とか heart あたりからインスパイアされたりしてるんだろうか。

ちなみに、false をファルス(男根の意味)と読むのも恥ずかしい。人前で喋るのを生業とする人たちにとって、彼らが「噛んだ」とき、単にいくつかの音節を発音し損ねるだけじゃなく、別の言葉として成立してしまうような噛み方をしてしまうのが最悪だというけど、それにも通じるパターンだ。いや、気付いていないという点で、それ以上かも。

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