Project Euler をやっているうちに、数論を勉強してみたくなって、この本を買ってみた。
『素数入門』
同じ著者による続編、『数論入門』での著者自身による前書きによると、「初等・初等整数論」って位置づけらしいけど、初等整数論の初級入門者な自分にはちょうど良い。
Project Euler でも見かける関数(オイラーのφ関数とか約数関数とか)が出てくるので、Project Eulerをやったことがある人には、けっこう面白いんじゃないだろうか。あと、こちとら一応プログラマなので、すぐにプログラムを書いて確認できる環境とスキルがあるのはラッキー。
全9章の真ん中の第5章で合同式が扱われているけど、ここをちゃんと理解するのがキーだと思った。合同式がちゃんと分からないと、後の章はほぼちんぷんかんぷんになる。つうか、欲を言えばだけど、もうちょい例題と問題を多くしてほしかった(特に合同式の割り算のあたり)。
9章あたりになると、結構むずかしくなる。フェルマーテストやカーマイケル数なんかは、一回読んだだけじゃ理解できなかった。
正直、読み急いでしまって問題を解くのをけっこう省いたが、「計算しながら理解する」のがこの本の趣向の一つでもあるので、やっぱやっといた方が良い(「計算」というか証明問題が多い気がするが)。実際に、計算してみないと、やはり腹落ちしない。そういうものなのだと思う。
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