2009年6月22日月曜日

最近の記事:Domain Driven Design Quickly 日本語版

◆ Domain Driven Design Quickly 日本語版

Eric Evans の「Domain Driven Design」という、ドメインモデルに重心をおいた開発を薦める良書があって、かの Martin Fowler も一目置いているのだけど、何しろかなりのボリュームがあるし、本自体の物理的重量も相当なものなので、ちょっと読みづらかったりする。で、これを読みやすく要約した小冊子と、その日本語訳を紹介する記事がこれ。ここで紹介されている日本語訳と、「Domain-Driven Designのエッセンス」を併読すれば、もとの「Domain Driven Design」をわざわざ読む労力が省けるかもしれない(設計チームのリーダクラスになると、原書を読んでおいたほうがいいだろうが)。

ちなみに、ドメインモデルについての先駆的な仕事としては、まず Martin Fowler のアナリシスパターンがある。こちらはドメインモデリングの中で繰り返し現れるドメインのパターンをまとめたものだけど、「Domain Driven Design」では、モデリングの結果として見出されるパターンより、むしろモデリング行為そのものに含まれる考え方やプラクティスを重点的に記述している。で、「Domain Driven Design」側からの指摘としては、分析モデルと設計モデルの乖離をいかに防ぐかという観点から、モデル駆動設計が薦められている。

それと、再び Marting Fowler だけど、超有名な 最高の良書、「Patterns of Enterprise Application Architecture」、いわゆる PoEAA のなかで紹介されている「Domain Model パターン」も、先駆的業績の一つといえる(ちなみに Domain Modelパターンの解説のなかで、執筆中の著作として「Domain Driven Design」が紹介されている)。PoEAA の中では、たった一個のパターンの短い解説に過ぎないわけだけど、これを読んで「やっぱりドメインモデルしかないな。ドメインモデリングこそ最高だぜ!」なんて、むやみにモチベーションが上がった人も多いのではないだろうか。いや、俺だけかもしれんが・・・

更に、また更に遡ると、アナリシスパターンの源流には David C. Hay の「Data Model Patterns」 というのがある。これはE-Rモデルのパターン集であって、振る舞いがない分オブジェクト指向とは若干異なるが、静的モデルに関してはアナリシスパターンとかなり共通しているモデルもある。アナパタや PoEAA ほどには読まれていない気がするが、これも凄い良書なので、オブジェクト指向設計者にもお勧め。あとオブジェクト指向者でなくとも、情報処理技術者のデータベーススペシャリストを狙ってる人なんかにも、ものすごく役に立つと思う。

日本語文章能力検定2級受験

今日は、昨日の日本語検定に続いて、日本語文章能力検定という試験を受けてきた。場所は、東京工科大学というところ。凄い山奥。
試験時間は15:00~16:30の90分。試験級は2級で、テストの構成は以下の通り。
  1. 報告書の構成: 報告書を作成するシチュエーションと、報告書を作成する人の立場が設定される。さらに、ところどころ空欄にされた報告書と、空欄に当てはめる選択肢となる文章が与えられ、受験者は、空欄と選択肢を正しく対応付けるよう指示される。(配点20)
  2. 文章の要約: まず、表やグラフを含む1600字くらいの記事が与えられる。更に、この記事の要約文が一部空欄にした形で与えられる。この空欄部分を、元の記事の対応する部分を要約した120~200字の文で埋める。(配点40)
  3. 手紙文を書く: 手紙を出す事になった事情が、あて先となる相手や差出人の立場などと共に与えられ、状況が設定される。更に手紙文の構成が指示されるので、その構成条件に従って400~500字で手紙文を記述する。(配点60)
  4. 論説文を書く: 何らかのテーマの是非を問う問題提起が、1000字くらいの文章で与えられる。回答者は、是か非かどちらかの立場を取って、自分の意見を700~800字で述べる。ただし、事実に基づいて自説を論証する事、反対意見に対して論理的に反論する事など、論理的な文章構成が求められる。(配点80)
問3、問4が特に難しく、配点も高い。

問3の手紙は、準2級だと「同窓会の案内」だとか「知り合いへの頼み事」のような、わりと単純なシチュエーションだけど、2級になると、もう少し込み入った状況が設定される。

例えば「お世話になった人に勧められた骨董品の購入を、失礼にならないように断る手紙」や、「予約注文を受付けたものの、想定外の大量注文により生産が追いつかず、納期遅れとなる事を顧客に詫びる手紙」など。

今日のテストでは、「旧式化した製品の修理受付終了を顧客に通知すると同時に、新型製品への買い替えを勧める手紙」を書く事が求められた。もちろん、頭語-結語や、季節の挨拶などの手紙文の定型にも、準拠しなければならない。

問4の論説文は、なにしろ時間が足りないのが難しいところだが、配点から見ても、これが日本語文章能力検定のメインなのだろう。

お題としては、例えば「新古書店でのコミックス取り扱いは是か非か」だとか、「小学校の運動会で徒競走の順位を付けることは是か非か」といったテーマが与えられ、受験者は自分の立場を選んだ上で、自説を論じていく事になる。

今回のお題は、「ある高校が、入学金未納の生徒を入学式に出席させなかった措置の是非」についてだった。このテーマを、自宅で心行くまで熟考して同じ量だけ書いたとしたら、多分2・3時間は掛かると思うが、今日は、全体90分のうちの50分を割り当てて、何とか文章をひねり出した。

まあ、難しいといっても、これこそ日本語話者として、また技術者として、必ずやクリアできているべき重要優先事項なのだと思っている。この問4ができないようでは、駄目なのではないかと。今回受かっているとは限らないが、落ちたら落ちたで受かるまで続けるつもりでもいるし。この辺りの考え方はまた別の機会に書いてみたい。

2009年6月21日日曜日

日本語検定2級受験

昨日、日本語検定という試験を受けてきた。
場所は、三鷹駅から歩いて7分ほどの三鷹産業プラザ。

試験実施は、11:00 から 12:00までの1時間。18問の問題で、敬語、文法、表記、漢字、言葉の意味、語彙の6つの領域について実力を計る。今回受けた2級では、6つの領域でそれぞれ60%以上、総合80%以上の正答で、合格となる。ちなみに、総合70%以上80%未満の場合は、準2級として認定される。

テスト勉強としては、公式問題集を1順したのみ。わりと正答できており、なんとか合格ラインに届くような感触だったので、2順、3順したり、他の問題集に手を広げたりするのは止めておいた。

本番では、所要時間の半分の30分で、一通り回答した。その後、残り30分でもう一周してみたところ、いくつか誤答らしき回答があったので、修正した。迷った挙句、正答を誤答に書き直してしまうような、よくあるパターンが、ちょっと心配。

ともあれ無事終了。不安だった回答を、自宅で調べてみたところ、やはり間違えていた問題もあったが、全体的にはそこそこ行った気がする。これは、なんとか受かったんじゃないだろうか。


ちなみに、2級認定されると、1級の受験資格が得られる。公式サイトの資料によると、1級の合格率は2割くらい。2級以上の認定者の中でその程度だから、やはりそれなりに難しいのだろう。

また、公式問題集の中で、各級の目安として、1級は「社会人上級」、2級は「社会人中級」との記述がある。上級と中級の区別は特に書かれてはいないが、想像するに、2級が普通のホワイトカラーで、1級は、なんらかの形でプロとして日本語に関わっている人って感じだろうか。

例えばIT技術者でいうと、開発プロセスの中で設計文書の記述や、メールによる質疑応答の中で運用される日本語力が2級相当で、顧客向けに運用・操作マニュアルや技術文書を書いたり、市販される技術解説本などの著述に用いられる日本語力が1級に当たるのではないかと、個人的に捉えている。

まあ2級程度の日本語力があれば、今の仕事の中心である開発作業の中では問題ないのだろうけど、いつ1級レベルの国語力が求められても大丈夫なように準備する意味でも、勉強を継続して、できれば1級まで取得しておきたい。

2009年6月18日木曜日

プログラミング関連記事 1

◆ JSF 2 の魅力: 第 1 回 Web アプリケーション開発を効率化する

3回の連載で JSF 2 を紹介する記事の第1回目。今回はJSF 1 との違いを明らかにしながら簡単な紹介して、次回以降、Facelet や Ajax 関連の機能が紹介されていくとのこと。

2006年末まで携わっていた案件で JSF を使っていたけど、.NET のWebアプリに似た感じの、イベントハンドリング的にリクエストを処理する作法で、Struts なんかよりはずっとスマートな印象だった。ただその頃には、凄い勢いで Ajax が普及し始めていて、JSF 以外にもプレゼンテーション層の良いフレームワークが、いろいろ出回っていたせいか、余り注目もされなくて大して普及しなかった。

JSF 2 の JSR は314となっているらしい(ちなみにJSF 1 はJSR-127)。ターゲットにしているプラットフォームは Java EE 6とのこと。個人的には、純正でプロパーな標準仕様をまず優先したい流儀なので、普及してくれると嬉しい。


◆ OpenJDK7/JDK7 マイルストーン3がリリース

遅い。遅いよ。
Java 6 がリリースされたのが2006/12/11 だから、2年半以上経ってる。確か、18ヶ月毎にメジャーリリースされるって以前聞いた気がしたが・・・。

ここに最終リリースまでのロードマップがあった。なんと 2010/02/18 に最後のマイルストーンがあって、リリースはその4~8週間先になるとの事。来年の春かあ。なんかグダグダだなあ。

2009年6月17日水曜日

資格一覧

情報処理技術者
  プロジェクト・マネージャ [’10/06]
  テクニカルエンジニア(データベース)[’08/06]
  テクニカルエンジニア(ネットワーク)[’07/12]

PMI
  PMP (’09/03)

OMG
  OCUP ADVANCED[’04/10 e] (UML資格)
  OCEB Business Intermediate[’09/08 e] (BPM資格)

Sun
  SJC-WC [’04/06 e]  (Webアプリ)
  SJC-BC [’09/04 e] (EJB)
  SJC-WS [’09/04] (Web Service)
  SJC-P [’04/03]

Microsoft
  MCSD [’06/03 e] (.NET設計資格)
  MCSE [’06/04 e] (Windows Server)
  MCDBA [’06/03 e] (SQL Server)

IBM
  Certified SOA Solution Designer [’09/04]
  DB2エキスパート(管理) [’04/10 e]
  WebSphere Basic Administration [’04/05]

CIW
  マスターアドミニストレータ [’05/12 e]
  セキュリティ・アナリスト [’07/09 e]

MySQL
  Certified Developer [’07/09 e]
  Certified DBA [’07/09 e]

その他 IT系
  XMLマスター・プロフェッショナル[’04/06]
  LPIC Level 2 [’07/08 e](Linux)
  CCNA [’05/11 e] (Cisco)
  JSTQB 認定テスト技術者資格 Advanced Level [’11/08]

その他 業務系
  日商簿記検定2級 [’08/02]
  FP2級 [’09/09] (※2009/10/27修正)
  証券外務員2級 [’10/06]

その他
  TOEIC 825点 [’03/07]
  実用数学技能検定2級 [’07/11]
  経済学検定B+ [’09/07]
  日本語文章能力検定2級 [’09/06]
  日本語検定2級 [’09/06]
  理科検定2級 [’09/06]


※ [] 内は取得年月。”e ”は英語版のテストで受験。

2009年6月16日火曜日

BPM 関連記事 1

◆ IBMの協力で新サービス開発
6週間でSOA導入の費用対効果を分析、ユーフィット


SOAを導入したら、費用対効果がどうなるかを調べてくれるというサービスらしい。IBM WebSphere Business Modeler を使うらしいが、IBM のSOA資格の試験でも、このツールに関する問題がいくつか出ていたような気がする。

ユーフィットという会社は初耳だが、名古屋に本社があるTIS の子会社らしい。会社のサイトを見ると、SOA やBPMにも割りと力を入れているような雰囲気。 やはりSOA の基盤には WebSphere ESB なんかを使ってたりするのだろうか。

SOA対応システムコンサルティング」のページで「企業におけるシステム最適化レベル」という図があるが、こういうのは SIMM のような既知の標準モデルを用いた方が良いと思う。

◆ アプリケーション構築、Workflowの利用法
David Chapell が書いた Workflow に関する記事の紹介。技術的には.NET ベース。一枚板のアプリケーション、リクエスト/レスポンス型のアプリケーションと対比して、ワークフローベースのアプリケーションの利点を述べている。

David Chapell は「エンタープライズサービスバス」の著者。僕も含めて、ESB に興味がある人は結構読んでいると思う。内容もさることながら、初めて読んだとき、この本で用いられているグレゴールグラムというサービスの表記法が面白くて、元になった「Enterprise Integration Patterns」という本も買ってしまった。こちらの方は、分厚くて一気に読むのは難しいけど、必要に応じてカタログとして使えるタイプの本。

2009年6月15日月曜日

理検

理科検定というのを受けてきた。

6級から1級まであるなかで、準2級を選択した。公式サイトにあるレベルの説明に、「中学卒業程度~高等学校基礎程度」とあるけど、これが結構むずかしかった。90分で90問だから時間も短い。ちょっと考え込むと、あっという間に時間がなくなっていく。うーん、これは落ちたかもしれない・・・

一応、準備のために木・金で勉強したけど、中高生の頃嫌いだった、化学、地学がやはり弱い。だけど大人になって改めて勉強してみると、むかし得意だったものより逆に面白い。なんで昔面白さが分からなかったのかと思う。

この試験、数検の姉妹検定って謳ってるけど、かなりマイナーっぽい。そもそも数検自体、英検や漢検のようには、余り知られてなかったりするし。試験会場でも、あまり受験者は多くないようだった。

ただし、個人的には、かなり面白いと思った。脳の中で、最近ちょっと鈍っていた部分を久しぶりに動かした感じがする。あと、なんだか凄く懐かしい気分にもなった。なんだろうな。

落ちても受かっても、次は、もう少しちゃんと勉強して2級以上を受けてみよう。

2009年6月11日木曜日

OCEB Fundamental 合格

昨日、5月末に始まった OMG の BPM 資格、OCEB Fundamental を取ってきた。90問中55問正解で合格のところ、79問正答できた。

言語は英語だったけど、日本で実施される英語版試験の場合、通常90分の試験時間が120分に延長されると言う事で、大幅に余裕があった。

学習材料としては、OMGの公式サイトで指定されている無料ダウンロードの資料群。それとBPMExchange.comってサイトで買ったオンライントレーニング(スライド資料と練習問題のセット)。

オンライントレーニングの方は、OMG でアナウンスされている参照資料の要点を、200枚くらいのスライド資料にまとめたものと、200問くらいの練習問題。69ドルだった。やや品質に欠ける部分はあるが、割とよくまとまっていて、これだけやっておけば大丈夫だと思う。



この試験は、米国なんかでは大分前から始まっていたようだけど、4月頃の時点で日本語版が2009年10月から試験開始されるという情報があったものの、日本では英語版の試験でもまだ受け付けていないみたいだった。

仕事の関係上、早めに取得しておきたかったので、日本での試験を運営している UTI のサイトから質問フォームで問い合わせてみたところ、翌朝、電話がかかってきたので、なるべく早く受験したい旨を伝えておいた。

ちょうど、その2・3日後に、ネットのニュースサイトで英語版が5月末から始まる事がアナウンスされた。英語版でも受験したい人の問い合わせが、他にも多かったのかもしれない。

その記事でも書かれている通り、BPMN というより BPM の試験であって、BPMN の問題は90問中40問しかなかったから、これから受ける人は注意が必要。

今回とった Fundamental の上には、Business と Technology に分化したパスに対して、それぞれに Intermediate と Advanced の試験があるので、今後、順々に取っていきたい。