クロード・レヴィ=ストロース氏が亡くなった。
プログラマになる前は、やたらとポストモダン(ポスト構造主義)系の本を読んでいた割りに、その前の構造主義者が書いた本は残念ながら未読。いつか読もうと後回しにして、結局読んでいない。
ただ一般向け解説の新書なら割と読んでいて、交叉イトコ婚なんかも図に描いて理解したりした。影響を受けたとしたら、どちらかといういと、よく喧伝されていた「人間存在を支配する不可視の構造」と言った大げさな話より、モデルとその変換といった辺りからだと思う。
それにしても、昔は面白く感じていたポストモダン系は、今思い返すと何故ああいったものを読んでいたのか分からず、むしろ気恥ずかしい。何かアートっぽくておしゃれなところにでも惹かれていたのかな。
相当に性格が変わった今では、ちょっと専門色が強くて、研究対象のはっきりした比較的実証性の高いものの方に面白味を感じる。まさにレヴィ=ストロースのやってきたような仕事が、それなんだと思う。
ちなみに構造主義を無理やりプログラミングの話題に関連付けると、手続き型手法における構造化とは、字面が似ているのと裏腹に全くかけ離れた思考で、むしろ関数型のパラダイムにこそ親和性が高かったりする。
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