2011年12月14日水曜日

現場でよくある Agile 認識の齟齬

現場で、開発プロセスをどうしましょうかなんて話をしていると、対話の流れを止めて指摘するほどではないけど、認識の違いが引っかかって嫌なときがある。今日は、そんな事象のメモ。

★ Agile プロセスはユルいものだという認識

ユルいキビしい
なんか違うAgile全般ウォーターフォール
たぶんこうAdaptive Software Development、Crystal ClearXP、Scrum、ウォーターフォール

Agile が総じてユルいのではなく、実はユルいのもキビしいのもある。この見方は、確かものすご〜く前に読んだ Cockburn の本に載ってたものだけど、仮に読んでなかったとしても同じ認識になってた気がする。

ちなみに、同じ High-Discipline プロセスの中でも、XP と ウォーターフォールでは、前者が高効率・高難度で後者が低効率・低難度って事になると思う。寛容な方のグループの Crystal Clear なんかは、ユルい分、XP のような究極的な生産性は得られないけど、その分、負担が少ないって事になると思う。

★ 反復型といえば軽量プロセスだという認識

軽量重量
なんか違う反復型プロセス全般ウォーターフォール
たぶんこうAgile系UP系(AgileUPは除く)、ウォーターフォール

反復型のプロセスはどれもみな軽量だという思い込みもよくあるけど、たいてい「軽量プロセスはドキュメントを作らない」ってドクサも併発してるから、とりあえず反復型にしてみませんかなんて提案しても、習慣による心理的抵抗が大きい。

ウォーターフォール色の強い組織でも、ドキュメント体系を差し当たり尊重したまま、やや長めの期間の反復型プロセスに切り替えた上で、反復型が浸透してきた頃合いを見て、段々と期間を短くしたり文書や儀式を減らして、段階的に軽量にしていくというやり方もある。

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