2011年6月13日月曜日

Scrum + XP

国内外のいくつかのIT技術系サイトから、RSS 経由で配信される記事をいつも読んでいるけど、この数年、Agile系記事の中での XP 関連の話題がめっきり少ない。

と言っても XP が陳腐化したのではなくて、XP のプラクティス群が、その根底にあった価値観と一緒に既に広く普及し、実績を上げ、評価を確立し、換骨奪胎した形でこの業界に取り込まれて、いまさら extreme (究極)なんてキーワードで語られる必要が無くなったって事なのだと思う。

もちろん、XP の導入に挫折した残念な技術者たちが、プロジェクトの失敗の原因を自分たちの力不足ではなく、XP それ自体に帰結させて、「やっぱ、XP なんかダメだね」なんて言ってるような、底辺な現場も少なくないだろうけど。


で、少なくなった XP の話題の代わりに、スクラム関連の記事が多くなってきていて、たまに Lean と Kanban の話題が上がってくる以外は、ほとんどスクラムの話ばかりになっている。

また、ちょうど一年くらい前に、マイクロソフトのプリセールス技術者から、Team Foundation Server の導入事例について話を伺う機会があったが、そこでも開発プロセスは Scrum を採用していると聞いた。

そんな昨今だけど、XP でアジャイルに入ってきた人が、スクラム導入のために XP のプラクティスを捨てたり、XP的の価値観を矯正したりする必要はほとんどない模様。

XP はプラクティス に着目していて、一方、スクラムは組織と管理に着目していて、両者の対象範囲は意外と重ならなかったりする。重なっている部分も無くはないが、同じ事を言っているだけだったりする。

どうやら、スクラムという枠組み=フレームワークの中で、XP のプラクティスを実践していくというのが、正しい方向なのだと思う。というか今にして思うと、それぞれを単体で導入・実施するより、スクラム+XP の組み合わせの方が、大抵の開発現場ではむしろ摩擦が少なかったような気がする。

0 件のコメント:

コメントを投稿