アジャイル関連の資格について調べてみた。
アジャイルと認定資格って、なんとなく相容れないイメージで、開発者の間でも物議を醸しているらしいが、最近は結構、動きが活発になってきている。
まあ他の資格と同じで、保有しているからといって実務能力があるって事にはならないだろうが、少なくとも会話が成立するレベルの語彙を持っている事の表明くらいにはなると思う。もちろん実践で成功している人なら、我流に偏らないお墨付きの正統な知識も持っているという事になり、鬼に金棒で言う事が無い。
====
◆ Scrum Alliance: 認定スクラムマスタ 等
すでに日本でも取得者が増え始めている、Scrum Alliance の認定資格。
トレーニングコースに参加する必要があり、日本開催時の受講体験記をネットでも散見する。ただ、これが結構高い。ざっと検索したところ、同時通訳付きで20万、通訳なしで15万といったところか。会社の金ではなく個人で受けるとすると、ちょっとした決断が必要になる。
なんか昔のイメージだと、お金を払って2日間の講習に座ってるだけで取れるって感じだったけど、調べてみると、今は一応、インターネット経由の試験で知識を証明する必要があるらしい。
ちなみに Master 以外には、ProductOwner, Developer, Professional, Trainer, Coach といったものがある。
◆ Scrum.org: Professional Scrum Master 等
URLはここ
Professional Scrum Master I (Fundamental) :
トレーニング・コースも提供されているが必須ではなく、自信があればいきなりネット試験を受験してもよく、そこで 85%とれば合格らしい。
Professional Scrum Master II (Intermediate):
これもネット試験だが、小論文もあるらしい。費用もやや高額。
Professional Scrum Developer:
これはコース受講と試験の両方が要るらしいが、ただトレーニング・コースの方は欧米中心の開催。アジアでは今のところインドだけっぽい。
Professional Scrum Product Owner:
これもコース受講とネット試験。
◆ PMI: PMI-Agile Certified Practitioner
先月、Pilot Programが始まったばかりの PMIのアジャイル認定試験。
以前、PMP の勉強をしていたとき、使っていた問題集でも参考書でも、道路の延伸工事プロジェクトだとか、小売業の店舗拡大プロジェクトだとか、予想外にソフトウェア開発と離れた設問ばかりで、PMBOKってそう言うものだったのかと、ちょっと驚いた。
でも、同じ PMI の資格でも、PMI-Agile のFAQを見ると、馴染みのあるアジャイル開発の用語ばかりで、ソフトウェア開発者としてちょっとテンションが上がってくる。
◆ ICAgile:
ユースケースで有名なコーバーンとかが創立した、ICAgile なる組織でも、認定試験を提供する計画らしい。
組織自体が発足したてで、試験などはまだまだ形になっていないようだけど、この記事を読む限り、結構おもしろそうではある。
0 件のコメント:
コメントを投稿