2009年6月22日月曜日

日本語文章能力検定2級受験

今日は、昨日の日本語検定に続いて、日本語文章能力検定という試験を受けてきた。場所は、東京工科大学というところ。凄い山奥。
試験時間は15:00~16:30の90分。試験級は2級で、テストの構成は以下の通り。
  1. 報告書の構成: 報告書を作成するシチュエーションと、報告書を作成する人の立場が設定される。さらに、ところどころ空欄にされた報告書と、空欄に当てはめる選択肢となる文章が与えられ、受験者は、空欄と選択肢を正しく対応付けるよう指示される。(配点20)
  2. 文章の要約: まず、表やグラフを含む1600字くらいの記事が与えられる。更に、この記事の要約文が一部空欄にした形で与えられる。この空欄部分を、元の記事の対応する部分を要約した120~200字の文で埋める。(配点40)
  3. 手紙文を書く: 手紙を出す事になった事情が、あて先となる相手や差出人の立場などと共に与えられ、状況が設定される。更に手紙文の構成が指示されるので、その構成条件に従って400~500字で手紙文を記述する。(配点60)
  4. 論説文を書く: 何らかのテーマの是非を問う問題提起が、1000字くらいの文章で与えられる。回答者は、是か非かどちらかの立場を取って、自分の意見を700~800字で述べる。ただし、事実に基づいて自説を論証する事、反対意見に対して論理的に反論する事など、論理的な文章構成が求められる。(配点80)
問3、問4が特に難しく、配点も高い。

問3の手紙は、準2級だと「同窓会の案内」だとか「知り合いへの頼み事」のような、わりと単純なシチュエーションだけど、2級になると、もう少し込み入った状況が設定される。

例えば「お世話になった人に勧められた骨董品の購入を、失礼にならないように断る手紙」や、「予約注文を受付けたものの、想定外の大量注文により生産が追いつかず、納期遅れとなる事を顧客に詫びる手紙」など。

今日のテストでは、「旧式化した製品の修理受付終了を顧客に通知すると同時に、新型製品への買い替えを勧める手紙」を書く事が求められた。もちろん、頭語-結語や、季節の挨拶などの手紙文の定型にも、準拠しなければならない。

問4の論説文は、なにしろ時間が足りないのが難しいところだが、配点から見ても、これが日本語文章能力検定のメインなのだろう。

お題としては、例えば「新古書店でのコミックス取り扱いは是か非か」だとか、「小学校の運動会で徒競走の順位を付けることは是か非か」といったテーマが与えられ、受験者は自分の立場を選んだ上で、自説を論じていく事になる。

今回のお題は、「ある高校が、入学金未納の生徒を入学式に出席させなかった措置の是非」についてだった。このテーマを、自宅で心行くまで熟考して同じ量だけ書いたとしたら、多分2・3時間は掛かると思うが、今日は、全体90分のうちの50分を割り当てて、何とか文章をひねり出した。

まあ、難しいといっても、これこそ日本語話者として、また技術者として、必ずやクリアできているべき重要優先事項なのだと思っている。この問4ができないようでは、駄目なのではないかと。今回受かっているとは限らないが、落ちたら落ちたで受かるまで続けるつもりでもいるし。この辺りの考え方はまた別の機会に書いてみたい。

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