なんだか、この2,3年、Agile開発関連の最新動向に疎遠になっていた気がする。
もう昨今の現場では、普通に xUnit や continuous integration ツールのような Agile系ツールが普及して、多様性も利便性もかなり高まっていて、そういったツールがもたらす便益の範囲内に限ればだけど、結構スモールリリースの反復型開発も許される状況になってきている。そんなわけで、ウォーターフォール時代に感じていたフラストレーションは少なからず解消されつつあり、何となく満足していたりする。
ただ、そういったAgileツールの普及効果による満足というのは、アジャイル・マニフェストに含まれる、"Individuals and interactions over processes and tools"というくだりを想起すると、なんだかちょっと志が低くて姑息な感じもしないでもない。「Agile」から本来もたらされるはずの効用を想起すると、いつまで経っても解消されていない不合理・不経済・不健全が、まだまだ多い。
だから、現場ではもっともっと、チームについても段取りについても、やる事があるはずなんだけど、所詮自分は外部の人間なわけで独断で物事を決める決定権はないから、何か方策を提案するにしても人一倍の理屈と説得力がなければならない。
そのためには新しい情報も当然いろいろ知っていなければならないけど、この業界では Agile 開発のような割と新しいジャンルの常識も、すぐに古くなったり陳腐化したりする。例えば「XPは小規模チームにしか適用できない」だとか、そういう古い知識をうっかり開陳したりすると、「その程度か」とすぐに足元を見られ発言力を失う。
というわけでAgile系開発の最近の動向を掘り返してみようと思い立った。いろいろ見て回るとInfoQ にまとまった量の記事が載っているようなので、一年遡って2008年8月の記事から、今後しばらく継続して読み返してみようと思う。
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