2009年8月4日火曜日

まとめ読み:Agile関連記事 4

見積もりは無駄なプラクティスか?2008年8月21日

「見積り」なんて事自体がそもそも金の無駄だから、もう止めました。

という、にわかには信じがたい話だけど、特殊な条件下でなら有り得ないこともないかもしれない。とりあえず開発側の都合としては、完成責任に対して定額報酬をもらうような形態でなく、働いた分だけかそれ以上のギャラがもらえる保証さえあれば、まあ応じられる相談。

後は(というか大部分だが)顧客側の都合になるだろう。予算に関する権限を持っている上位のステークホルダーが「とにかく見積もる事から始める」という固定観念を捨てるという前提さえ成り立てば、いくつかのパターンで見積り自体にかかるコストを節約できるかもしれない。
  • まずは開発を開始し、そこで得られる実測値を用いて、進捗率とコストの関係から全体の完成までのコストを継続的に予測。この予測を用いて適当なタイミングで開発続行か打ち切るか判断するというケース。打ち切った場合の投下済みコストを、想定内の損失として受容できて、ゴールの不到達自体はそれほど問題にならないという条件が要りそう。
  • とにかく何としても到達すべきビジョンとゴールがあって、尚且つそのための開発者が予め決まっており、見積りを比較して一者を選択するというプロセスを度外視できるというケース。実際に掛かったコストが、その成果物を得るための最小のコストで必要条件だったと納得できるだけの信頼関係が必要条件。
やっぱり、ちょっと無理っぽい気もするが、研究開発色の強いプロジェクトならあるかもしれない。

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