2009年8月10日月曜日

まとめ読み:Agile関連記事 8

レトロスペクティブの変化を曲げない2008年9月26日

元記事はここ

せっかくのレトロスペクティブで得られた改善案も、実行しない事にはレトロスペクティブ自体が非効率の元になるというもっともな話だが、こういう記事が出ると言う事は、やはり無駄になっているケースが実際にも多いのだろうか。何となく気分だけスッキリして終わりみたいな。

黒澤明の「生きる」という映画で、末期ガンを患いながら難工事を完成して死んだ主人公の葬式で、集まった同僚達が己を省みて大いに反省し、明日からは主人公を見習って変わっていこうと盛り上がるが、一夜明けると何事もなかったように以前と同様のお役所仕事が続いていくという描写がある。まあつまり、そういう事なんだろう。

当たり前の話だが、レトロスペクティブと言っても本で読んだ直後から上手くいくような即効的なものじゃなくて、実践の繰り返しの中で練度を高めて、なおかつ記事で紹介されているような他者の経験もその都度取り込んで、初めて期待する効用が得られるのだろうと思う。ほんとに当たり前だが。

ちなみに PMBOK では Lessons Learned(教訓)の扱いが定められていて、プロジェクトの進行に伴って、随時「組織のプロセス資産」に含まれる「教訓知識ベース」に蓄えられて、後のプロジェクトの意思決定のための判断材料として使うようになっている。

== 要チェック ==
Force Field 分析:T字チャートで推進力と抵抗力を可視化して力のバランスとして捉える要因分析手法。

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